保安車站(駅)は、台南駅から南下して一つ目の駅でです。美しい木造駅舎が有名です。
保安駅の前身は車路[土乾]駅といい、現在の場所よりも1.5キロほど離れた場所にありました。製糖工場の操業開始に伴い、明治42年(1909)、貨物や旅客需要の多い現在の場所に移転されました。現在の駅舎は大正13年(1924)に建てられたものだそうです。
駅舎はとても美しい状態で使用されていて、80年以上前の建物とは到底思えません。
古びてはいない上に「変な」改修はされていないので、この駅が活気のあった数十年前に迷い込んだような気がしました。昔はこの駅のベンチも多くの人で賑わっていたのだと思います。この保安駅と永康駅との間の乗車券は、かなり有名なのだそうです。二つの駅名の漢字を並び替えて「永保安康」としますと良い言葉となるそうで、出札窓口ではこの区間の乗車券のまとめ買いする人も見られました。
ホームからは見渡す限り畑が広がっていました。視界を遮るものは何もありません。
ここではゆっくりと時間が過ぎてゆく気がしました。こんなのどかな駅で列車を待つのも、旅の愉しみといえるかもしれません。
http://jp.youtube.com/watch?v=fQJ4l6x8zp4
南瀛百景-保安車站
駅の雰囲気がよく出ている映像です。
http://jp.youtube.com/watch?v=1oWNE04ZNRE
呉宗憲 - 永保安康
こんな唄もあるのですね。駅舎も切符も出てきます。
保安車站 臺南縣仁徳郷保安村文賢路一段529巷10號
台湾でも鉄道を趣味としている人は多く、こういった乗車券類も人気があります。