廬山温泉の温泉街を抜け、源泉に向かう温泉小徑の終点にあるのは鼎廬餐飮茶藝、遠目には廃墟のように見えるお店です。
お店の入り口は奥に行けないように簡単な「通せんぼ」がされていました。その先は薄暗くて先が見えません。頼まれても行かないから安心して下さい。右の階段を上がると目的地(?)の鼎廬餐飮茶藝があります。
階段を上がったところにあるお店は、意外と広々としていました。
お店は崖の中腹という高い位置にあるので、景色も中々良いものでした。奥には貸切風呂が一部屋作られていました。ここは一番源泉に近いお風呂なのではないでしょうか。
お店を切り盛りしているおばさんです。
お店が空いていたせいもありますが、色々とお相手をして頂きました。
色々なものを漬け込んだお酒が売られています。
一杯100元から200元のものも。体に良さそうで珍しいものだとは思いますが、ちょっと高いかなという感じでした。
この玉子を購入し、自分で隣の煮蛋池で茹で卵にして食べるというシステムになっています。温泉を利用して自分でゆで卵を作ったり調理をしたり出来るというサービスは台湾では見かけます。そういえば日本では見かけませんね。箱根大涌谷の黒玉子を自分で作れたら、とても楽しいと思うのですが。
このように購入した玉子を、源泉に浸けて茹で上げます。ただ茹でるだけですが、これが意外と楽しいのです。
源泉の温度は、ほぼ熱湯ではないかと思われるほど暑かったです。
茹で上がるまで時間、隣の足湯を利用することができます。
早速浸かってみました。
これが飛び上がるほど暑い!
暑いと言うよりも、痛いという感じ。水をじゃんじゃん加え、やっと足を入れることが出来ました。こんなに暑い足湯は未だ嘗て出会ったことがありません。茹で卵用の源泉と同じ温度なのではないでしょうか。こんなに熱い足湯に台湾の人は入ることが出来るのでしょうか。
足湯と格闘しているうちに、玉子は美味しく茹で上がりました。
温泉の味がするという訳でもないのですが、茹で玉子も旅先でこうして食べると美味しいものです。
お店から見えた廬山の夕焼けです。
辛樂克颱風(2008年:台風13号)の被害で、このお店への道は寸断されてしまいました。この夕焼けを愉しむことが出来るのは、まだ先のことかも知れません。再び訪れることが出来る日が来ることを願っています。
鼎廬餐飮茶藝 南投縣仁愛郷精英村榮華巷14號