日月潭の畔にある玄奘寺は、三蔵法師として日本でも知られている玄奘の遺骨が納められています。
日中戦争時の昭和17年、南京に駐屯する日本軍が神社を建てる為に土木作業をしていたところ、偶然に石棺を発見。調査したところ玄奘の御遺骨であることが判明。南京政府が玄奘塔を建立し祀られました。御遺骨は日本にも分骨され、戦禍による幾度か疎開を経て埼玉県の慈恩寺に奉安されました。その後、慈恩寺は台湾側からの要請を受けて分骨。この地において玄奘寺が建立されました。
玄奘寺建立の経緯から、境内には日本と台湾の仏教交流を示す石碑などもあります。訪れたときには日本語を話すことの出来る尼僧もいらっしゃいました。
旅姿の三蔵法師像の手前には、舎利(御遺骨)もありました。 見えるところに舎利を置いてあるのがとても驚きでした。しかも、小さい舎利を見やすくする為、なんと厨子はルーペ付きになっています。
玄奘寺 南投縣魚池郷日月村中正路389號
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