虎尾糖廠五分車 前篇 の続きです。
空の貨車を連ねて、列車はさとうきび畑へ向かいます。
自動車で列車を追いかけました。
糖廠を出発し、街を抜け、郊外に出ると田植えの済んだばかりの田んぼの脇を列車は進みます。時速は20〜30km/hぐらいですので、 撮影しては先回り、そしてまた撮影ということが可能です。
列車は菜の花畑を抜けて、一路、さとうきび畑へ。
沿線には何箇所か収穫したさとうきびを積み込みをする停車場が設けられています。
列車はこまめに停車して、貨車を何両か切り離し積み込みをする側線に入れ換える作業を行います。
側線に貨車を何両か入れ換えた後、残りの貨車と再び連結して次の積み込み場に向かいます。
積み込みをする側線の様子です。
貨車に収穫されたさとうきびが積み込まれてゆきます。貨車を一両ずつ横へ動かす作業をトラクター(?)で行っているのが面白いです。さとうきびを一杯に積み込まれた貨車は、
折り返して戻ってくる機関車を待ちます。
県道19号線の踏切です。糖廠からの距離は10kmほどです。
踏切に警報機はありますが、遮断機はありません。遮断機は糖廠付近の市街地しか設置されていません。郊外の主要道路では、
このように列車が通るときだけ踏切に人が出動して車を止めます。列車が近付くと赤い旗をぶんぶん振り回して自動車を止めていました。
台湾の自動車は踏切の一旦停止しませんので、列車の安全運行の為には踏切警手のおばさんはとても重要です。
糖廠から15km程の道のりを進み、いよいよ終点に近付いてきました。
貨車も積み込み場で切り離し、既に10両以下になっています。
最後に切り離した貨車の入れ換え作業をするのは何とトラクター!!
貨車とはワイヤーで繋いでいます。トラクターがエンジンを噴かせながら、ゆっくりと側線に貨車を入れ換えて行きます。
本日の目的地に到着し、全ての貨車を切り離しました。折り返しの運転を待つ休息中の機関車です。
運転士さんは鉄道ファン達と顔馴染みらしくお話をしていました。
短い休息が終わりますと、さとうきびを満載した貨車を回収すべく出発します。
虎尾糖廠 五分車 後篇へ続く