台湾と日本との間で、運転免許証の相互承認が始まりました。
台湾内で運転をするには免許証の翻訳文(日本駕照中文翻譯)を入手しなければなりません。日本ではJAFで、台湾では交流協会で入手できます。
まずは翻訳文の申請に高雄の交流協会に行きました。
日本で入手すると3300円掛かりますが、台湾では600元(約2110円)で済みます。
旅行中に何かがあったときにはお世話になる交流協会ですので、場所を確かめるという意味でも台湾で作成してみては如何でしょうか。
翻訳文は約30分で発行されました。翻訳文はA4用紙2枚綴りで、
自動車の区分の説明と運転に関する注意が書かれたものが一緒に渡されます。
これで台湾で運転が可能になりました。
高鐵(新幹線)の日本語パンプレットに日本語の広告を大きく出していた和運租車を利用することにし、高鐵左營駅の受付へ行きました。カウンターで「自動車を借りたい」
申し出ると、
社員「国際免許証はありますか?」
あれ、国際免許証では乗れない筈では?今までどのような対応をしていたのでしょうね…。日本の免許証と翻訳文を示して、
これで乗れるとなんとか説明。驚くことに、レンタカー会社の社員は、
自動車運転免許の相互承認のことを全く知らなかったのです。当然、翻訳文を見るのも初めてで、書類を前に目を白黒。翻訳文を見て
「印鑑が押してあるし、正式な書類みたい」とか言いながら、どこかに問い合わせの電話をしている。
それでも貸してくれそうな雰囲気になったのですが、申込書に書く電話番号でまた頓挫。私の携帯電話は日本のローミングなのですが、
台湾の電話から掛けるには国際電話になります。何故か受付の電話からは私の携帯電話には繋がらず、
仕方なく初運転に同行してくれる友人の電話番号を書く羽目に。
受付の社員は、そこへ電話して友人に「こちらに来てくれませんか」と要請。自力でレンタカーを借りるという目標は、そこで潰えたのでした… 。どうやら保険の説明をちゃんとしなければならないので、中国語の分かる人が必要だったようです。ということは、 現状ではちゃんと中国語を理解していないと車は借りられないということです。
同時進行で、観光局の24時間ホットラインに電話をして状況を説明していたのですが、 すぐに話を遮られ折り返し電話をするからと切られてしまいました。約5分後に掛かってきた電話に出ると、
観光局「先ほどお尋ねになりました台湾での自動車の運転ですが、翻訳文があれば
可能であることをインターネットで確認しました。」
いや…、そんなことを聞いているのではありません…(+_+)。
観光局の職員が相互承認と翻訳文のことをインターネットで確認しましたと当然のように言うところに愕然としました。観光局がこれでは、レンタカー会社の受付が知らないのも頷けます。
翻訳文の説明から始まり、借りるまで1時間半も掛かってしまいました。
レンタカー会社と観光局ぐらいは相互承認のことを知っていてほしいものです。業務に直接関係あることなのに何故知らないのでしょう。
写真はやっと借りたトヨタヤリス、場所は鵝鑾鼻の先の風吹砂という海岸です。
借りるまでは大変でしたが、実際に借りて運転をしてみて、車を運転できるというのは台湾旅行で画期的なことだと思いました。今回は車城、 墾丁、恒春、その先の満州郷、佳楽水、海生館などを訪れましたが、いずれもバスなどでは到底一日では回りきれませんし、 乗り継ぎなどでかなりの苦労が予想できます。満州郷や佳楽水などは行くこと自体がかなり難しいと思われます。 レンタカーなら快適に回ることが可能です。
台湾での運転に不安はあると思います。左ハンドル、右側通行、その他もろもろ…。
慣れるまで多少時間が掛かるとは思いますが、考えていたよりも運転は快適で、
公共交通の不便な地方の旅には欠かせないものになると強く感じました。車で行けば新たな台湾の発見があるかも知れません。是非、
皆さんも挑戦してみては如何でしょうか。
一人で移動するにはバイクも便利かと思いますので。
面積の小さい台湾は自家用車での移動が便利ですね。
私もそう思って、この相互承認を待ち望んでました。翻訳手続きが30分程度で終るんなら、サクっと行って来ようと思います。
バイクは高鉄の駅では借りることは出来ませんでした。
高鉄駅前は殆どが野原なので、借りる場合は街中で見かける従来のレンタル屋さんで借りることになると思います。
翻訳手続きですが、友人と二人で申請して30分でした。交流協会が空いていれば、一人の場合はもっと早く終わると思います。