5月15日のダイヤ改正で、大幅に運用を減らして乗ることが難しくなったEMU100系に乗る機会に恵まれました。台北駅から蘇墺新駅まで乗ってきました。
EMU100系は1979年に導入されたイギリス製の車両で、まもなく車齢が30年を迎えます。
その後、新型車両も導入されているのですが、新型車両は故障が多いとのことで、EMU100系の活躍も続いていました。私はたぶん初めて乗ったのですが、車両の古さは感じますが乗り心地の良い車両でした。
ゆったりとしていて、長旅でも疲れない良い座席でした。
各座席の窓枠上に、見慣れないボタンがありました。
このボタン、押すとランプが点灯し、車内の販売員の方が来てくれるという呼び出しボタンなのだそうです。
約20年前までは使われていたそうです。まるで飛行機のサービスですね。日本でも同様のサービスを行っている列車もありますが、20年前の鉄道でこのような先進的なサービスをしていたとは驚きました。
途中の福隆駅では駅弁の立ち売りが健在です。
私も駅弁売りのおじさんに声を掛けて駅弁を購入しました。こんな買い方をするのは何年振りのことでしょう。
福隆の駅弁は60元でした。安いですね。
台湾の駅弁は、どこで買っても同じような中身なのですが、味は業者によってかなり違うと感じています。福隆の駅弁はとても美味しかったです。特に肉の味付けが絶妙でした。
台北駅から蘇墺新駅まで2時間の旅はあっという間に終わり、ホームで終点の蘇墺駅へ向かうEMU100系を見送りました。
彼方に消えてゆく列車には、独特の寂しさを感じまます。古い車両ですと尚更です。残り少ない活躍の期間だと思いますが、最後まで頑張って走ってほしいものです。
EMU100系乗車区間 西部幹線 宜蘭線 台北駅ー蘇墺新駅間